栗原邸(くりはらてい)は、山科の永興寺の南側、琵琶湖第一疏水の対岸(南側)にあるモダンな邸宅
建築家 本野精吾の代表作でもあり、国の登録有形文化財に指定されている
鎮ブロックを剥き出しで見せ、無装飾であり、先鋭的なモダニズムへの移行期の建物とされる
<栗原邸(旧鶴巻鶴一邸)>
山科の永興寺の南側、琵琶湖第一疏水の対岸(南側)にある
南面して、東西に長くなっている
建築家 本野精吾の設計の住宅としては最も規模が大きい
外観は構造体として当時の最先端工法だった中村式鉄筋コンクリート・ブロック構造が用いられている
鎮ブロックを剥き出しで見せ、無装飾であり、先鋭的なモダニズムへの移行期の建物とされる
鉄筋コンクリート造地上3階、敷地面積 1919.73m2(580.72坪)
延床面積 394.41m2(119.31坪)
1階182.07m2, 2階162.77m2, 3階49.57m2、陸屋根
同じ工法による本野精吾の自邸が機能性、合理性を徹底したのに対し、鶴巻邸では装飾性に富んでいる
本野精吾の作品中でも意匠的に優れているといわれる
玄関ホールを中心に左右対称の意匠になっている
鉄筋コンクリート円柱の半円形のポーチがあり、上部2階の半円形に張り出した床・外壁を支えている
水平部分の屋根スラブも半円形に張り出している
窓・屋上部に庇が取り付けられている
ウィーン分離派の影響が見られるといわれる
内部は、中央にホール、階段室を中心に東西に居室が並んでいる
室内装飾は、本野精吾設計による照明器具、家具など数多く残されており、ウィーン分離派、アール・デコ風の意匠となっている
全体に天井・壁面を漆喰仕上げにされている
1階の応接室・食堂の壁仕切りの大きな建具には、鶴巻鶴一による﨟纈染(ろうけつぞめ)の襖絵が飾られている
建具・家具・調度品などにも﨟纈染が施されている
1階の客間に暖炉がある
2階の南東居室にも暖炉がある
屋上にはテラスがある
塀が、敷地の西側から北側面へと廻らされている
鎮ブロック造であり、主屋の外観と調和している
鎮ブロック(ちんブロック)(中村式鉄筋コンクリート・ブロック構造)は、中村鎮(なかむらまもる)による発明
ブロック内部に設備配管・配線が行え、空気層が生まれ保温・防湿・防音効果がある
耐震・耐火性の向上、外観の優良、梁・柱が突出しないことなどの特徴がある
栗原邸(旧鶴巻鶴一邸)が、採用された代表作品の一つとなっている
<京都のロケ地・聖地巡礼>
ドラマ「科捜研の女」など、ドラマなどのロケ地で用いられている