嵯峨本(さがぼん)は、嵯峨の豪商 角倉素庵が本阿弥光悦・俵屋宗達らの協力を得て出版を行ったもので、
「角倉本」「光悦本」とも称される
「伊勢物語」・「徒然草」・「方丈記」・「源氏物語」・「百人一首」・「観世流謡曲」などの国文学作品が製本されている
<古活字本>
嵯峨本は、本阿弥光悦らが書いた縦書き崩し字の文字を、2〜4文字単位で木活字を作り、組み合せて製版される
1文字ごとの活字でない木活字の制作に手間がかかり、繰り返し版を更新していくには木版印刷の方が容易だった
<デザイン>
雲母刷の用紙を使ったり、装丁などに美しいデザインと工夫がこらされた豪華本であった