池坊専応(いけのぼうせんおう)(Sennou Ikenobou)

戦国時代の僧であり立花師(花僧)

生年:1482年(皇紀2142)文明14年
没年:1543年(皇紀2203)天文12年
享年:62

頂法寺 池坊28世

 池坊専応(いけのぼうせんおう)は、戦国時代六角堂に住房した僧であり立花師(花僧)

 天皇や貴族の「御前の花をさす」「風興」の立花師で、池坊を立花界の主流にしたとされる

 花伝書「専応口伝」を作製し、立花の体系化を図り、立花を大成する

【池坊専応の経緯】

【池坊専応が立花の大成】

 <「専応口伝」
 1537年(皇紀2197)天文6年の相伝
 池坊専応が相伝した花伝書、口伝書「花一道 座敷のかざり」「大巻并座敷荘厳之図」
 座敷を荘厳する故実と、立花の一道を稽古するために必要な心得や技法が記されている
 代々継承され、池坊華道の基本となるものとして「大巻」と称される

 序文では、立花の美しさを「只、小水尺樹を以て…千変万化の佳興をもよをす、宛仙家の妙術」と述べている

 本文では、従来の挿花のように単に美しい花を観賞するだけではなく、草木の風興をわきまえて、
「野山、水辺おのづからなる姿を居上にあらはし、花葉をかざり、よろしき面かげをもととしたものであり、
抑、是をもてあそぶ人、草木をみて心をのべ、春秋のあはれをおもひ、一旦の興をもよほすのみにあらず、
飛花落葉のかぜの前にかかるさとりの種をうる事も侍らん」と説く

 生け花を遊び事でなく、花をいけることによって、悟りに至る自覚をもつことを成立させた

 <七つ道具>
 立花の基本の7つの構成要素「役枝(やくえだ)」の基を定めた
 真・副(そえ)・請け・正真(しょうしん)・見越・流枝(ながし)・前置の7つ枝が固定される
 形は円、釣り合いは前短後長右長左短によって作られるとした


【京都検定 第10回3級】

【京都検定 第8回2級】

【京都検定 第11回1級】

[インデックス]


京都通メンバページ


[目次]


[関連項目]


[協賛リンク]



[凡例]

赤字
 京都検定の出題事項
 (過去問は下段に掲載)

ピンク
 京都検定に出題された
項目へのリンク

青色紫色
 関連項目へのリンク