勘亭流(かんていりゅう)は、歌舞伎の看板や番付に使われる書体
江戸時代に盛んに使用された図案文字の一つで、総称して「江戸文字(えどもじ)」と称され、
それぞれの書体に名称がり、使用される用途も違っていた
勘亭流は、太くうねりのある様式化された書き文字
歌舞伎の外題や看板、番付などに用いる
肉太で威勢がよく柔らかな姿態で、江戸歌舞伎の感性をデザイン化したもの
客席に隙間が無いほどの大入りを願い、内へと入る運筆で枠一杯に隙間なく書かれる
<モリサワ「勘亭流」>
画の間隔をやや広くとって、つぶれの少ない判読しやすい形にしてある
演劇や催事のタイトルなどに適している
<顔見世のまねき>
南座で、11月30日から12月26日まで行われる顔見世興行では、
勘亭流で書かれた役者名を連ねた「まねき」看板が、南座の正面に掲げられる