顔見世(かおみせ)は、南座で、11月30日から12月26日まで行われる歌舞伎興行
南座の正面に掲げられる役者名を連ねた「まねき」看板は、師走を告げる風物詩になっている
顔見世(かおみせ)は、劇場と役者との契約が11月から翌年10月までの1年間であったことから、
11月に役者の顔ぶれが変わることから、その一座の顔ぶれを披露する興行
吉例顔見世興行は、最も重要な興行とされていた
現在は、東西の名優が顔をそろえる、華々しい歌舞伎の祭典となっている
<寄初め(よりぞめ)>
かつて10月17日
新一座の役者全員が最初の顔合わせを行ない、劇場前の櫓下・舞台・楽屋の3階で勢揃いして手打ちを行なう
<紋看板>
かつて10月20日
新座組の紋看板を出す
<極まり番付(きまりばんづけ)>
かつて10月29日
翌1年間に出演する俳優などの顔ぶれを位順にしたもの
「顔見世番付」とも称される
<絵看板>
かつて10月30日
絵看板が掲げられる
<吉例顔見世興行初日>
かつて11月1日
<まねき上げ>
まねきは、南座の正面に掲げられる役者名を連ねた看板
京都の師走を告げる風物詩になっている
「勘亭流」と称される、筆太で内へと丸まった独特の書体で揮毫される
<花街総見(かがいそうけん)>
祇園の芸子・舞妓さんが、顔見世興行の左右の桟敷に並び観賞される
<竹馬>
顔見世興行のときに、ひいき筋から主演役者への贈り物としてロビーに飾られる
他の劇場では見られない独特なもの
<高浜虚子の句>
「顔見世を 見るため稼ぎ 溜めしとか」
顔見世興行を年一回の贅沢として楽しむ京都の庶民の姿を描いたとされる句