和事(わごと)は、上方歌舞伎(かみがたかぶき)の特徴的な上方(かみがた)の演技・演出形式の一つ
初代 坂田藤十郎(さかたとうじゅうろう)によって完成された
江戸で発達したアクション劇的な荒事(あらごと)とは対照的な演技で、
女性的な柔らかいしぐさやせりふ回しが特徴で、たおやかな男女の濃やかな人情の機微を描いたドラマ
和事の主人公は、女性的なやわらかいしぐさやせりふ回しが特徴
遊里が舞台になることが多く、元は身分の高い人物が、
遊蕩にふけって家を出て、卑しい姿に身をやつしても好きな女性と戯れるなど、
ちょっと弱々しい恋する男の優しさなどが演じられることも多い
<役柄>
「つっころばし」や「ぴんとこな」と称され、
遊郭で遊び過ぎて、ちょっと突けばすぐ転んでしまいそうなふやけた様子が演じられる
<紙衣(かみこ)>
遊びにあけくれ着る物もなくなり、紙で出来た粗末な着物を着て登場する
<夕霧名残の正月>
藤屋伊左衛門
<廓文章(くるわぶんしょう)>
藤屋伊左衛門(ふじやいざえもん)
<河庄(かわしょう)>
紙屋治兵衛(かみやじへえ)
<時雨の炬燵(しぐれのこたつ)>
紙屋治兵衛(かみやじへえ)
<恋飛脚大和往来>
亀屋忠兵衛