与謝野晶子(よさのあきこ)は、明治時代から昭和時代にかけて活躍した歌人・作家・思想家
残した歌は5万首にもおよぶ
「源氏物語」の現代語訳・詩作・評論活動・女性解放思想家としても活躍する
<永観堂>
弁天池の楓の木立の中
<蹴上浄水場>
華頂山麓の蹴上発電所の南
華頂山を背景とした場内は、躑躅(ツツジ)や皐月(さつき)の植込みが美しい
歌碑「御目ざめの鐘は知恩院聖護院いでて見たまへ紫の水」
<さわらびの道>
1992年(皇紀2652)平成4年10月
与謝野晶子の没後50年と宇治市制40周年を記念して、「みだれ髪の会」によって建てられる
与謝野晶子が源氏物語 五十四帖を五十四首の歌で再編成した「源氏物語礼讃」の中から、
宇治十帖の十首が与謝野晶子の真筆で刻まれている
西面の5首
橋姫
しめやかに 心の濡れぬ 川ぎりの 立舞ふ家は あはれなるかな
椎本
朝の月 涙のごとし 真白けれ 御寺(みてら)のかねの 水わたる時
総角
こころをば 火の思ひもて 焼かましと 願ひき身をば 煙にぞする
早蕨
さわらびの 歌を法師す 君に似ず よき言葉をば 知らぬめでたさ
宿木
あふけなく 大御女を いにしへの 人に似よとも 思ひけるかな
東面の5首
東屋
ありし世の 霧きて袖を 濡らしけり わりなけれども 宇治近づけば
浮舟
何よりも 危きものと かねて見し 小舟の上に 自らをおく
蜻蛉
ひと時は 目に見しものを かげろふの あるかなきかを しらぬはかなさ
手習
ほど近き 法の御山を たのみたる 女郎花(おみなえし)かと 見ゆるなりけれ
夢浮橋
明くれに 昔こひしき こゝろもて生くる世もはた ゆめのうきはし
<鞍馬寺 霊宝殿2階>
寺宝展示室と与謝野鉄幹、与謝野晶子の遺品等を展示した「与謝野記念室」がある
霊宝殿前には、与謝野晶子の書斎「冬柏亭」が移築されている
与謝野鉄幹、与謝野晶子夫妻の歌碑もある
<直指庵>
開山堂への道の途中に立っている
「夕ぐれを 花にかくるる子狐の にこ毛にひびく 北嵯峨の鐘」
<清滝川落合橋>
「ほととぎす 嵯峨へは一里 京へ三里 水の清滝 夜の明けやすさ」
<お墓>
多磨霊園にある