都をどり(みやこをどり)は、毎年4月1日~30日に、祇園甲部歌舞練場で開催される祇園甲部の舞妓さん・芸妓の舞踊公演
「よーいやさぁー」の掛け声とともに春の到来を告げ、豊麗な桜と美が競われる
「チェリーダンス」として、海外にも知られる
都をどりは、総踊形式で、京都の名所などを長唄などで紹介しながら踊る
舞台までの両側に花道が設置され、花道からお揃いの衣装を着けた踊り子たちが登場する
歌舞伎や文学、逸話などを取り入れ10分間で踊りながら物語が説明される
<最初の場面>
井上流の故事にちなんで、銀襖を張り詰められた舞台から始まる
<別踊(べつおどり)>
中挿みの場面
都をどりの上演前に、祇園甲部歌舞練場の2階でお茶席が設けられる
点茶の形式は、「立礼式」
外国人を接待するために裏千家が考案したもの
点茶は、芸妓により行われ、控えは舞妓さんが行う
芸妓は、京風の島田髷を地毛で結い、衿を裏返す黒紋付の正装姿をしている
<団子皿>
お茶席において用いられるお菓子皿で、持ち帰ることもできる
「つなぎだんご」のデザインが施されている
デザインは、三代 清水六兵衞の考案といわれる
当時の祇園の八つの花街を表す、八つの提灯を図案化したものといわれる
つなぎだんごの小皿、カップや箸置き、盃などもある
祇園の花街は、四条で二分され、北側の一部と南側を甲部と称される
<祇園甲部歌舞練場(有形文化財)>
客席数:1200席
本館、別館、玄関、正門、八坂倶楽部、彌栄会館が有形文化財の指定を受ける