神社仏閣への供饌菓子(ぐせんかし)、宮中の祭事や儀式・饗宴の有職菓子(ゆうそくかし)、
茶の湯の発展による茶道菓子などにより、菓子作りの技能が発展してきた
基本的な生地には、餡平生地と雲平生地の2つがある
<餡平生地(あんぺいきじ)>
粉砂糖・白餡・小麦粉・餅粉などの粉類を合わせて蒸したもの
雲平に比べて、少し頑丈で、ひびも入りにくく、艶が出やすいのが特徴
主に、木の葉・茎・幹・器などを作るときに用いられる
<雲平生地(うんぺいきじ)>
粉砂糖に餅粉(みじん粉)を水で練り合わせたもの
非常に薄く伸ばすことができる
餡平に比べて、結晶しやすく色素が飛びやすい
色が白く、花びらなど、鮮やかな色彩に仕上げたいものを作るときに用いられる
いろいろな種類の雲平がある
揉み雲平:粉砂糖と寒梅粉(かんばいこ)を少量の水で揉みまとめ
蒸し雲平:粉砂糖と粉類を混ぜて蒸して作る
温め雲平:求肥に粉砂糖を加えていく
季節によっては、雲平生地だけでは乾きやすく、色彩の仕上げが難しい場合、少量の餡平を混ぜ合わせて用いられる
熱いうちに混ぜると生地が軟らかくなるため、冷めた生地を混ぜ合わせる
<その他の材料>
金平糖・有平糖・金花糖(きんかとう)・
糝粉(しんこ)(乾燥させた白米をひいた粉)・
天然着色料
など