「古事記」や「日本書記」によると、
古墳時代に刀剣が伝来してきて、
平安京遷都により、優秀な刀工が京都に移り住み、官需により京刃物が発展する
<料理包丁>
出刃(でば)、柳刃(やなぎば)、菜切(なきり)、鱧(はも)の骨切(ほねきり)、鮪切包丁(まぐろきりほうちょう)
京都には、伏見稲荷周辺の土、)
砥石(鳴滝砥石、梅ヶ畑砥石)
丹波地方の松炭(まつずみ)
出雲地方の砂鉄や玉鋼(たまはがね)
良質の水などが容易に入手できる適した条件を備えていた
京都市の伝統産業の
京扇子、京料理、西陣織、京竹工芸、木工芸、造園、建築、宮大工、畳、京仏具、京印章などに欠かせない道具として
精密さを求められ高度化する
製造工程の全て、一貫して一人の職人の手作りで行われ、
需要に応じて細かく専門化している
三条宗近、吉家、五条兼永、国永、千代鶴国安など
<刀鍛冶>
<農鍛冶>
<刃鍛冶>
<素材>
鉄の地金にホウ砂をかけ、鋼の刃金を乗せる
<つけ>
炉で熱して、小槌でたたき、地金と刃金をつける
<切断>
タガネで、ひとつ分づつに切る
<火造り>
炉で熱して小槌、向う槌でたたき、約3倍に打ち延ばしながら形をつくる
<焼なまし>
形作ったものをわら灰に入れて焼き戻し、鍛造のときに鋼内部の歪みが起こらないようにする
<冷間鍛造>
表面に付着した酸化鉄を、木槌でたたいて取り除き、
ならし槌で巾、長さ、厚みを整えながらよく鍛える
<荒仕上げ>
やすりなどで整形し、銑で裏表の厚みを整える
<焼き入れ>
土、炭粉などを混合したものを塗り、赤熱させ、水につけて急冷する
<焼もどし>
炉の中で熱して、自然冷却させ、ねばりを与える
<歪なおし>
歪槌でたたいて歪を除く
<仕上げ>
荒砥、中砥、仕上げ砥で研下ろし、刃付けをする