<京瓦(きょうかわら)>
京都で生産され「磨き(みがき)」と「燻し(いぶし)」という工程を経た重厚な輝きをもつ瓦
用途の種類は700種類以上あり、屋根全体を覆う地瓦、鬼瓦・軒瓦・ケラバ瓦などの役瓦(やくがわら)も多い
<鬼瓦>
厄除け・魔除けとして建物の屋根の端に置かれる瓦
鬼の顔、桃、龍、獅子などが置かれる
<鍾馗さん>
京町家の小屋根(こやね)に祀られる魔除けの神さま
厄除け・魔除け・学業成就にご利益があるとされる
<四神>
東西南北を守ってくれる4つの神獣:青龍・白虎・朱雀・玄武
部屋の4隅に置き、厄除け・魔除けにされる
<鬼面>
古くから守り神として置かれる
<家紋瓦>
屋根瓦・置物・ストラップなど
<十二支瓦>
置物・ストラップなど
<シルクスクリーン瓦>
京友禅の技術であるシルクスクリーン印刷を施した京瓦
磨きあげられた瓦板に、泥状の粘土をインクとして使用される
様々な文様や絵・写真を表面に描くことができデザイン性が強化された
<京瓦コースタ>
水を強くはじく性質がある京瓦の焼成温度や焼成方法を変えることにより、水を吸収するコースタが開発された
<京瓦チップ>
廃材となった瓦や、製造途中で傷ついてしまった瓦などを用いたリサイクル商品
屋外の外構や庭に敷いて用いられる
高級感があり、防草シートによらず雑草が生えにくい環境ができる
残留気泡による防臭効果や消臭効果、足音による防犯効果などがあるといわれる
<粘土の配合>
いくつかの異なる産地の粘土が配合される
<粘土づくり>
粘土の水分調整が行われる
<素地つくり>
瓦のサイズや形によって木型を選ぶ
置物などをつくるときには石膏型が使われる
木型に粘土を載せてたたくき、素地を作る
<成型>
余分な粘土を取り除く
金属のヘラで表面を整えられる
形が完成したら乾燥させる
<磨き>
様々なへらを駆使して磨き続け、艶を出す
焼き上げた後、表面につやがうまれ、鈍く重厚な輝きを放つ瓦となる
<焼成>
磨きあげた粘土を乾燥させてから、焼き上げる
<いぶし銀>
焼き締め後、窯内での不完全燃焼により炭素を表面に付着させる
黒・ねずみ色のような上品な京瓦特有の色彩が生まれ完成する
<先斗町歌舞練場の鬼瓦>
屋根には、中国の舞楽面を型取った鬼瓦が、先斗町の繁栄を祈念して守り神さんとして安置されている
<日本の鬼の交流博物館>
奈良時代から現代までの銘の入った実物・レプリカの鬼瓦が約50個ほど展示されている
博物館の前庭には、高さ5m、重量10tの日本一の大鬼瓦がおかれている
<清水寺の七不思議>
清水寺の三重塔(重要文化財)の東南角の屋根瓦
一ヶ所だけ、水の神であり火を防ぐ守護神である、龍の瓦になっている