川島甚兵衛(かわしまじんべえ)は、西陣織の織物業者
江戸時代後期に、初代 川島甚兵衞が、呉服悉皆業を創業
2代目 川島甚兵衛が、渡欧してゴブラン織を研究、海外の展示会などにも多数出品している
日本最初の企業博物館「川島織物参考館(現在の川島織物文化館)」を創建
品川弥二郎らと、約1年かけて、ドイツ・フランス・オーストリア・イタリアと欧州の織物技術を視察して回る
ゴブラン織と日本の綴織が同じ原理と知り、
綴織を改良して、欧州より精緻な美術染織(織物)を作ろうと試行錯誤して実用化していく
<犬追物の図>
1890年(皇紀2550)明治23年
原画:原在泉
第3回内国勧業博覧会へ出品され、宮内庁が買い上げロマノフ家に贈られる
<葵祭の図>
1893年(皇紀2553)明治26年
原画:今尾景年・守住勇魚
宮内庁が買い上げ、アメリカ大統領に贈られる
<日光祭礼の図>
1893年(皇紀2553)明治26年
原画:田村宗立
シカゴ万国博覧会出品作品
<悲母観音図>
1895年(皇紀2555)明治28年
原画:狩野芳崖
第4回内国勧業博覧会出品作品、東京国立博物館に所蔵
<武具曝涼図>
1900年(皇紀2560)明治33年
原画:守住勇魚
パリ万国博覧会出品作品
<群犬の図>
1900年(皇紀2560)明治33年
原画:竹内鎌太郎
パリ万国博覧会出品作品
<閣龍帰還の図>
1903年(皇紀2563)明治36年
第5回内国勧業博覧会出品作品
<蒙古襲来の図>
1904年(皇紀2564)明治37年
原画:守住勇魚
セントルイス万国博覧会出品作品
<百花百鳥之図>
1905年(皇紀2565)明治38年
原画:菊池芳文
リエージュ万国博覧会出品作品、宮内庁三の丸尚蔵館蔵
<布袋山見送「唐子喜遊図」>
「桃源郷」で遊ぶ子供たちの図柄
川島甚兵衛「名品図譜」(川島織物)に所収・所蔵されている
<「織物誌」>
1908年(皇紀2568)明治41年2月原稿
<川島織物文化館>
左京区静市市原町
染織品約8万点、内外の古書約2万点、創業以来製作してきた試織裂、原画類が約6万点、合計16万点が収蔵されている
1889年(皇紀2549)明治22年
二代目 川島甚兵衞が、三条高倉に建てた三階建ての洋館「織物参考館」が起源
国内最古の企業博物館とされる
<川島テキスタイルスクール>
左京区静市市原町
染織の伝統技術とその歴史や文化を学ぶ
1973年(皇紀2633)昭和48年の開校