嵯峨面(さがめん)

嵯峨面(さがめん)は、厄除けや魔除けのお守りとして嵯峨野の社寺で授与されていたお面

清凉寺で行われる嵯峨大念仏狂言のお面を模したもの

石膏で取ったひな型に、和紙(古紙)を張り重ねて、下塗りした面に色絵具を何回も塗り重ね彩色されている

京都市の伝統産業の一つ

 (写真は京都伝統産業ミュージアムにて撮影)

【嵯峨面の歴史・経緯】


【嵯峨面】

 <嵯峨面(さがめん)>
 厄除けや魔除けのお守りとして嵯峨野の社寺で授与されていたお面

 清凉寺で行われる嵯峨大念仏狂言のお面が模されている

 福徳・長寿・厄除け・魔除け用に使われる和紙(古紙)や、表情が変えられる


 福徳面(ふくとくめん)
 お多福面(おたふくめん)
 稚児面(ちごめん)

 干支面(えとめん)
 愛宕火伏面(あたごひぶせめん)

 恵比寿面(えびめんす)
 大黒面(だいこくめん)
 不動明王面(ふどうみょうおうめん)

 天狗面(てんぐめん)
 徳吸面(ひょっとこめん)
 など

【嵯峨面の製作工程】

 「張り子」と称される手法で手作りされる

 石膏でひな型を作る

 和紙(古紙)を張り重ねる
 コシと粘りがある明治時代の古書が使われる
 魔除けの鬼の面には漢詩、稚児やお多福にはかな文字の古書を使い分けられるのがこだわり

 2日ほど乾燥させたあと、数日間の陰干しをする

 絵の具で、下地の色を塗っては乾かし、色絵具を何回も塗り重ねる

 最後に表情を描く

 裏面には朱色の「厄除御札」の掛け紐が貼られる


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