白色中粒で緻密で良質な黒雲母花崗岩
比叡山山麓の左京区北白川付近の特産品
<建築石材>
平安時代からの歴史的建造物の石のほどんどで白川砂が用いられている
二条城の石垣、桂離宮の庭園、開智小学校の開智塀、松尾大社の即興の庭、龍安寺の石庭など
<京石工芸品>
石灯籠や手水鉢などに多く用いられている
<白川砂>
白川石が風化してできた砂
白色で美しく、敷砂として珍重され、京都の名園や神社の神苑の砂の多くは白川砂が用いられている
<石屋>
最盛期には、200人以上の石工がおり、多くは志賀越道沿いに分布していた
現在の石屋の7〜8割は北白川出身であるといわれる
昭和時代に、採石容易な花崗岩が枯渇し、京都市の条例により、切り出しが禁止され、石切場も閉山された
<石切場跡>
北白川愛郷会の策定した「北白川史跡と自然の道」の経路に残されている
<その他の京都の代表的な石>
太閤石、宇治石、鞍馬石
<白川>
比叡山から北白川・岡崎・祇園新橋を流れ鴨川に注ぐ川
「白川」の名前の由来は、付近の地質が花崗岩主体で、川底の砂が白く、流れが白濁していることによる