尺八(しゃくはち)

尺八(しゃくはち)は、口を吹込口に当てて空気を震わせて音をだす竹製の木管楽器

真竹(まだけ)の根の部分から7節が用いられ、竹を掘った時点で価値が決まるともいわれる

基準音とされる黄鐘律の尺八の長さが一尺八寸(約54.5cm)であったため略して称されるようになった

手孔は前面に4つ、背面に1つある

京都市の伝統産業の一つ

 (写真は京都伝統産業ミュージアムにて撮影)

【尺八の歴史・経緯】


【尺八】

 <尺八(しゃくはち)>  口を吹込口に当てて、吹きだす気流の渦で空気を震わせて音をだす竹製の木管楽器

 フルートやケーナなどと同じ分類のエアリード楽器

 真竹(まだけ)の根の部分から7節が用いられ、竹を掘った時点で価値が決まるともいわれる

 基準音とされる黄鐘律の尺八の長さが一尺八寸(約54.5cm)であったため略して称されるようになった

 手孔は前面に4つ、背面に1つある


 <素材>
 真竹(まだけ)の根の部分から7節が用いられる
 竹を掘った時点で価値が決まるともいわれる
 採取から4年ほど寝かせてから加工される

 漆塗りがされる

 管の内側に残った節を削り取り、漆の地を塗り重ねることで管の内径の取り方が工夫される
 「地無し管」と称される、管の内側に節による突起を残し漆地も塗らないものもある

 半音(一律)刻みでいろいろな長さの尺八がある
 尺八の長さが短いほど音が高く、長いほど低い音が出る
 標準管の長さは一尺八寸(約54.5cm)で「一尺八寸管」「八寸管」とも称される


 <歌口(うたくち)部分>
 外側に向かって傾斜が作られている
 歌口に、水牛の角・象牙などの固い素材が埋め込まれている

【尺八ゆかりの地】

 <明暗寺
 日本の普化宗の始祖 虚竹了円(寄竹了円)禅師により創建された、明暗尺八根本道場となっている


 <石清水八幡宮
 都山流尺八楽会初代宗家中尾都山顕彰碑がある
 4月1日〜中旬の男山桜まつりでは、都山流尺八楽会が行われる


 <下鴨神社
 中秋の日の名月管弦祭で、橋殿で、古式ゆかしく平安装束を身につけての祭典、舞楽、平安貴族舞、筝曲、尺八などが奉納される

【その他】

 <尺八の流派>
 大きくは琴古流と都山流の2つの流派がある
 尺八の歌口の形状に少し違いがあるとされる
 琴古流(きんこりゅう):江戸時代からの流派で古典の演奏が多い
 都山流(とざんりゅう):明治時代に創始された流派で、現代曲の演奏が多い

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