「古都(こと)」は、川端康成の小説
北山杉の山里を舞台に、生き別れになった双子の姉妹の数奇な運命を描いた物語
北山の山里で生まれた双子の姉妹をヒロインにした物語
北山杉を育てる職人夫妻の双子の姉として生まれた千重子は、生後まもなく捨てられ、
室町筋の呉服問屋に拾われ、お嬢さんとして育つ
ある日、千重子は、友人と訪れた北山杉の里で、自分と瓜二つの娘 苗子を見かける
そして、祇園祭の宵山の夜、四条にある八坂神社の御旅所で無言詣りをする苗子と偶然にも再会
自分が双子であったことを知る
千重子たちの産みの両親は苗子が幼い時に亡くなっていて、苗子は一人、山の仕事に勤しんでいた
千重子は、苗子を不憫に思い、両親に一緒に住まわせてほしいと相談するが、
苗子は千重子との身分の違いと、世間の目を気にして遠慮してしまう