<大和猿楽四座(やまとさるがくよんざ)>
南北朝時代に南部(奈良)興福寺に奉公していた4座
・円満井座(えんまいざ)⇒金春座
・結崎座(ゆうざきざ)⇒観世座
・外山座(とびざ)⇒宝生座(ほうしょうざ)
・坂戸座(さかどざ)⇒金剛座(こんごうざ)
<京観世五軒家>
江戸時代以降に、宗家が江戸に在住するようになった後、
京都で町人社会に素謡(すうたい)を広めていった観世の五軒家のことを称する
当初は、服部宗巴が取り仕切っていた
<金剛家(こんごうけ)>
唯一、京都に宗家を残す
<片山家>
古くから禁裏能の立方として活躍し、観世宗家と姻戚関係もあり、京都の観世流を取り仕切ってきている
<観阿弥>
猿楽能に、田楽能の歌舞や曲舞のリズムを取り入れたり、夢幻能の様式をつくり猿楽を革新する
<世阿弥>
観阿弥の子
物まね主体の大衆能を、歌舞主体の幽玄能を完成させ、能の芸術性を高めた
著書:風姿花伝
<服部宗巴>
江戸時代前期の能役者ワキ方
福王流五世 福王盛親(ふくおう もりちか)となり、素謡(すうたい)を能から独立させて専門で教えた
京観世五軒家を最初に取り仕切り、京観世の祖とされる
<西本願寺の北能舞台(国宝)>
白書院の北方の庭に建つ
1581年(皇紀2241)天正9年の造営
現在する最古の能舞台
対面所にあるもう一つの能舞台(重要文化財)
桃山様式の建築
<大江能楽堂>
1908年(皇紀2568)明治41年に建てられた京都にある最古の能楽堂
<京都観世会館>
能・狂言の催しが鑑賞できる能楽堂
京都における観世流、舞台芸術の総本山ともいわれ、観世流各家により定期的に公演が行われている
<金剛能楽堂>
能楽シテ方5流の中で唯一京都を本拠地とする金剛流の能楽堂
<京都薪能>
6月1日・2日
平安神宮
<糺勧進能(ただすかんじんのう)>
1464年(皇紀2124)寛正5年
下鴨神社の建物の造営や修理のために寄附を集める「勧進」として、近くの河原にて、
将軍 足利義政と正室 日野富子や、桟敷に並ぶ諸大名の前で行われた猿楽興行
2015年(皇紀2675)平成27年5月30日
下鴨神社の式年遷宮を奉祝し、舞殿にて、約550年ぶりに糺勧進能行われる
演目は「賀茂」
シテ方の観世流26世宗家 観世清和さんらにより奉納される
史料に基づき、本殿から舞台中央へ真っ直ぐに橋掛りを架け、
賀茂の祭神が舞台奥の本殿より立ち現れ、また本殿へと戻っていく様子が表される