風姿花伝(ふうしかでん)は、世阿弥が記した能の理論書
世阿弥の残した21種の伝書のうち最初の作品
最古の能楽論の書、日本最古の演劇論を記した書とされる
風姿花伝(ふうしかでん)は、能楽を大成した世阿弥が記した能の理論書
世阿弥の残した21種の伝書のうち最初の作品
最古の能楽論の書であり、日本最古の演劇論の書ともいわれる
亡くなった父親 観阿弥の教えを忠実に整理記述され、世阿弥が習得してきた視点から解釈を加えた記述になっている
全七編あり、当初に全体の構想があり順次きされたものではなく、最初の三編が38歳の時に記され、
残り四編は、その後20年くらいかけて執筆・改訂されたといわれる
内容は、能の修行法、心得、演技論、演出論、、一生涯の維持方法、歴史、能の美学などが記されている
「幽玄」「物真似」「花」といわれる表現が記されている
世阿弥が、書名の由来を「その風を得て、心より心に伝ふる花なれば、風姿花伝と名付く」と記している
<序>
(原文)
<第一編>
年来稽古条々
年齢に適応した応じた稽古のあり方と、役者自身の修行法・心構えなどが記されている
<第二編>
物学条々
稽古すべき各種の芸に対する注意点、各役に扮する演技の方法などが記されている
<第三編>
問答条々
実際の上演で起きがちな問題の一問一答、芸の実力を発揮する工夫方法などが記されている
<第四編>
神儀云
神事としての申楽の歴史・神話などが記されている
<第五編>
奥義云
最も究極の大切な教え、芸能人の生き方などが記されている
(抜粋)
<第六編>
花修云
能の創作と本質、芸術心などが記されている
<第七編>
別紙口伝
「花」の解明、芸の魅力、舞台効果の本質についての考察が記されている