花鏡(かきょう)は、猿楽能の芸術論を集成した著書
世阿弥が60歳頃に、父親 観阿弥と別れてから40年の間に、自らが体得し、開拓して悟り、得てきた芸術論を
段階的に書き継いで、長男の観世元雅(かんぜもとまさ)に授けた秘伝書
特に、「奧段」と称される最後の段は、芸の奥義として「初心忘るべからず」と記され、世阿弥の芸能論の精髄と評されている
「風姿花伝」を発展させ、以後、約20年間の著述を集成したもの
「一調二機三声(いっちょうにきさんせい)」という発声方法から始まる
物まねについての教えや、体の使い方などの演技論
演出論
芸位論
稽古論など
自分が舞う姿を客観的につかむ「離見の見(りけんのけん)」
何もしないでいる間を心でつなぐことを説く「万能綰一心事(まんのうをいっしんにつなぐこと)」など