福田平八郎(ふくだ へいはちろう)は、大正時代・昭和時代の日本画家
18歳のときに京都に移住、京都市立絵画専門学校(現在の京都市立芸術大学)の教授など、京都を拠点に活躍した
大分県出身で18歳のときに京都に移住、京都市立絵画専門学校(現在の京都市立芸術大学)の教授など、京都を拠点に活躍した
細かく鋭い観察力による写実的で、対象がもつ雰囲気、美しさを抽出した表現が特徴とされる
色や形・視点や構成に趣向を凝らした作品を制作し「写実に基づく装飾画」と称される
池面に映る水面の模様の描写など、生涯「水」の動き・感覚を追究していたといわれる
<印「馬安」>
文具店を営む父親 福田馬太郎と、母親 安(アン)の名前にちなんでいる
<絵描き村(衣笠村・北区等持院 )>
福田平八郎ら多くの洛中の画家たちが、自然環境に恵まれ眺望に恵まれた衣笠村に移り住んだ
<お墓>
法然院
隣には谷崎潤一郎夫妻のお墓がある
<絹本白金地著色「漣(さざなみ)」(重要文化財)>
縦156.6cm × 横185.8cm
釣りに出かけたときの琵琶湖の湖面にきらめく光だけを表現したもの
白金箔(プラチナ箔)を押した画面に、不定型な群青色の色面を配置することのみで仕上げられている
1932年(皇紀2592)昭和7年の作
2016年(皇紀2676)平成28年8月17日 重要文化財に指定される
地方独立行政法人 大阪市博物館機構(大阪中之島美術館)の所蔵
<絹本着色「花菖蒲」>
縦145.0cm × 横82.8cm
1934年(皇紀2594)昭和9年の作、第15回帝展に出展
<絹本着色「竹」>
縦55.2cm × 横72.0cm
色・太さ・模様の異なる6本の竹と1本のタケノコが描かれている
「昔から竹は緑青で描くものときまっているが、三年間見続けて来てるけど私にはまだどうしても竹が緑青に見えない」と述べている
1942年(皇紀2602)昭和17年の作
京都国立近代美術館所蔵
<絹本着色「鮎」>
縦42.5cm × 横65.5cm
鮎が縦方向に、右側に下向きの2匹、左側に上向きに3匹描かれている
1950年(皇紀2610)昭和25年の作
京都国立近代美術館所蔵
<紙本着色「花の習作」>
縦122.6cm × 横100.0cm
平安神宮の神苑の舞い散った桜の花びらが水面などにつくる造形の妙に着想してが描かれた
1961年(皇紀2621)昭和36年の作、第4回新日展に出展
京都国立近代美術館所蔵