狩野松栄(かのうしょうえい)は、安土桃山時代の狩野派の絵師
狩野派2代 狩野元信の三男で、狩野派4代として継ぎ、長男の狩野永徳が5代となる
<紙本墨画 大徳寺聚光院方丈障壁画28面(附8面)(国宝)>
大徳寺塔頭 聚光院
礼の間「瀟湘八景図」(8面)、衣鉢の間「竹虎遊猿図」(6面)、仏間「蓮池藻魚図」(6面)、仏間「花鳥図」(2面)
松栄の長男 狩野永徳と描かれる
<紙本着彩 仏涅槃図(重要文化財)>
大徳寺の所蔵
591cm×352cmの巨大な仏涅槃図
1563年(皇紀2223)永禄6年の作
明兆の「大涅槃図」、長谷川等伯の「仏涅槃図」と並んで「三大涅槃」と称される
<紙本金地着彩 四季花鳥図 衝立4面>
大徳寺塔頭 瑞峯院の所蔵
<紙本墨画 二十四孝図屏風 六曲一双>
洛東遺芳館の所蔵
<紙本着色 釈迦堂春景図屏風 二曲一隻>
京都国立博物館の所蔵
<紙本墨画淡彩 四季花鳥図屏風 六曲一双>
京都国立博物館の所蔵
<洛中洛外図 高橋本 六曲一双(重要文化財)>
国立歴史民俗博物館の所蔵(もとは高橋家が所蔵)
画才では、父親 狩野元信や子の狩野永徳におよばなかったといわれる
狩野元信様式を忠実に受け継ぎ、狩野派を伝統的なものとして定着させた
筆致は柔軟で、温雅さがある作品といわれる