八窓軒(はっそうけん)は、一乗寺にある曼殊院の小書院に付属する茶室の一つ
仏教の八相成道にちなむ8つの窓がある
曼殊院の小書院に付属する茶室の一つで、小書院の北側に隣接して建つ
仏教の八相成道にちなむ8つの窓があることから「八窓軒」と称される
江戸時代の大書院・小書院と同時期の建築といわれる
良尚法親王(八条宮智仁の子)によって創建されたとされる
平三畳台目、中柱、下座床
東側の壁の連子窓の上に下地窓を重ねる手法が珍しく、小堀遠州風の意匠といわれる
天井は、東側(躙口側)は化粧屋根裏、西側(床の間側)は平天井
平天井が点前畳の上まで続き、点前座を落ち天井としない古い手法になっている
窓からの光の演出がされ、躙口上の連子窓は、虹のような影ができることから「虹の窓」と称される
<8つの窓をもつ茶室>
「八窓軒」「八窓庵」「八窓席」などと称される
一つの壁面に集中的に窓をあけるなどして、窓を多くとり入れ、視覚的な効果を期待されている
千利休の茶室にはみられなかった
古田織部や小堀遠州、金森宗和たちの作風にみられる
代表的なもの
曼殊院八窓軒、桂離宮松琴亭茶室、金地院八窓席(8つの窓はない)