夕佳亭(せっかてい)は、金閣寺境内の東北の小高い場所にある茶室
茶道家 金森宗和が、鳳林承章に依頼されて、後水尾上皇のために創建したものといわれる
「鳳棲楼(ほうせいろう)」と称される二畳の上段の間において、後水尾上皇に献茶されたといわれる
金閣寺境内の東北の小高い場所にある
夕暮れ時に、障子を開放して、夕日に映える金閣(舎利殿)の眺望を楽しむことができる
「夕日に映える金閣が殊に佳い」ということから「夕佳亭」という名付けられた
正面から右斜め前方に「鳳棲楼(ほうせいろう)」と称される切妻造・柿葺の上段の間(二畳)があり、
後水尾上皇に献茶をした部屋といわれている
上段の間にお茶を出すときは、竹の張られた床を通って運ぶようになっている
夕佳亭のそばには、「貴人榻(きじんとう)」と称される椅子の形をした石がある
8代将軍 足利義政の遺愛の富士型の手水鉢が置かれている
茅葺の寄棟造・数寄屋造
修理後に、北側の屋根が、低く下ろし出される形に再現されている
正面は、茶屋の趣で、開放的な入口となっている
入口は土間になっており、茶席にあがるための細長い三段になった沓脱石が置かれている
入口上部には竹の格子や連子窓があり、下部には、丸窓や三角形の下地窓がある
土間の左隅には、羅城門の瓦が入り込まれたといわれる竈(かまど)がある
土間天井は、化粧屋根裏になっている
三畳の茶席には、四畳半切の炉が切られている
床は板床、床柱は細く曲がりくねった南天が用いられている
右側には、萩の木の根の方と枝先とを交互に組み合せて、中央に鶯宿梅を配した「萩の違い棚」が設けられている
正面から右斜め前方に「鳳棲楼(ほうせいろう)」と称される切妻造・柿葺の上段の間(二畳)があり、
後水尾上皇に献茶をした部屋といわれている
<承天閣美術館>
第一展示室に夕佳亭が復元されている