村田珠光(むらたじゅこう)は、茶の湯に禅の精神を取り入れた「草庵の茶」を創始した「わび茶の祖」
<珠光名物>
村田珠光が好んだといわれる茶道具は多く、総称して「珠光名物」と称される
珠光茶碗
投頭巾茶入
珠光文琳
珠光香炉
圜悟の墨蹟
徐熙の鷺の絵
<真珠庵>
方丈東庭の枯山水庭園(国の史跡・名勝)
真珠庵で最も古いといわれる室町時代の村田珠光の作庭
7・5・3と合計15個の石が配されており、「七五三の庭」と称される
村田珠光のお墓もある
<茶人珠光古蹟>
西洞院通三条通を下った柳水町にある村田珠光の住居跡地
近くに、千利休も用いたといわれる柳の水がある
足利義政も度々訪れて茶を飲んだといわれる
<心の文>
茶の湯が、人間の成長をもたらす心の道であるということを教える
「和漢のさかいをまぎらかす」
唐物中心の茶の湯の道具に対して、和物と調和させて新しい美を作ることが記されている
「月も雲間のなきは嫌にて候」
満月の明るく輝く月よりも、雲の間に見え隠れする月の方が美しいと述べているように、
「不足の美」を楽しむ心に「わび茶」があるとされる