三筆(さんぴつ)・寛永の三筆(かんえいのさんぴつ)・黄檗の三筆(おうばくのさんぴつ)

三筆(さんぴつ)とは、優れた3人の書道家を総称するもの

三筆(平安の三筆):平安時代
寛永の三筆:寛永年間(1624年〜1644年)
黄檗の三筆:黄檗宗

 三筆(さんぴつ)とは、優れた3人の書道家を総称するもの

 一般的には、平安時代に活躍した空海橘逸勢嵯峨天皇の三人のことをいう

 寛永の三筆(かんえいのさんぴつ)・黄檗の三筆(おうばくのさんぴつ)なども挙げられている

三筆

 一般的には、「三筆」というと、平安時代の「平安の三筆」のことをいう

 <空海
 <橘逸勢
 <嵯峨天皇

寛永の三筆

 江戸時代初期
 寛永年間(1624年〜1644年)

 日本書道史における近世の幕開けと位置づけられ、個性ある日本独特の柔らかい書風「和様書道」が完成していく

 平安時代の古筆や古典籍に学び、故実を重視した流儀書道から革新して、
桃山時代の活気から大胆に洗練され、新しい表現を生み出した

 <本阿弥光悦
 平安時代の古筆を手本とし、装飾性に富む独自の書体が特徴
 和様書道の流派の一つに光悦流(こうえつりゅう)が創始される

 <近衛信尹
 持明院流書法(じみょういんりゅうしょほう)を学び、平安時代の古筆や藤原定家の書を手本に、
屏風全体に大字で直接揮毫するという従来にない表現をした

 <松花堂昭乗
 平安時代の古筆や、空海の書法「大師流(だいしりゅう)」など多くを学び、
独自の松花堂流(滝本流)の和様書道を完成させる

【黄檗の三筆】

 黄檗宗の書に優れた3人の僧侶

 <隠元隆き
 <木庵性とう(もくあんしょうとう)>
 <即非如一(そくひにょいつ)>

【北大路魯山人の新三筆】

 北大路魯山人が、独自に挙げた書に優れた3人

 <一休宗純
 <豊臣秀吉
 <良寛禅師>


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