水琴窟(すいきんくつ)

水琴窟(すいきんくつ)は、日本庭園の装飾の一つ

手水鉢の近くの地中に空洞が造られ、そこに水滴を落下させることで、琴の音に似た音を響かせる仕掛けのこと

水琴窟という名称の由来は不明である

「洞水門(とうすいもん)」とも称される

【水琴窟の経緯】

【水琴窟】

 手水鉢蹲踞の近くの地下に、瓶を逆さにして地中に埋めることなどによって空洞を作り出し、
手水からの水がその空洞の底に溜まった水面に落ちた音が、空洞で共鳴して、琴の音に似た音を響かせる

 その音が地上で聞こえるように工夫されている

 空洞の形状の一例
  吊鐘形:円柱形で上部は半球形
  銅壺形:角柱形上部は水平か少し反った形
  龕灯形:円柱形で上部は大きく反った形

 空洞の幅と深さの関係のバランスによって音の質に違いが生じる
 空洞の側面および上部は石・陶器・金属などによって造られ、側面には土留が設置される
 底部は、丸小石、割石、煉瓦、瓦などによって造られる
 空洞の中に溜まる水の量を一定に保つための工夫がされている

 空洞で共鳴する小さな音を聞くために、竹筒が刺されることもある

 水滴の落ち方
  長短の一定の間隔で間欠的に落ちるものと、連続的に落ちるものがある
  水滴が1ヶ所から落ちるもの、複数の箇所から落ちるものがある

【水琴窟の名所】

 <永観堂
 <圓光寺
 <籠神社
 <西寿寺
 <山王神社
 <成就院
 <真福寺
 <瑞春院
 <余香苑(退蔵院


【京都検定 第9回1級】

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