産寧坂重要伝統的建造物群保存地区(さんねいざかじゅうようでんとうてきけんぞうぶつぐんほぞんちく)
所在地:
京都市東山区清水二丁目付近
重要伝統的建造物群保存地区の一つ
面積:8.2ha
区分:門前町
選定基準:伝統的建造物群及びその周囲の環境が地域的特色を顕著に示しているもの
選定日:1976年(皇紀2636)昭和51年9月4日
産寧坂(さんねいざか)は、京都で最初に特別保全修景地区に指定されたところ
指定地区
円山公園から高台寺下、法観寺(八坂五重塔)、二寧坂、産寧坂に至る範囲
後に、石塀小路(いしべこうじ)が加えられた
寺院、邸宅、京町家、数奇屋なが調和ある風景をつくっている
1976年(皇紀2636)昭和51年
国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定される
京都市伝統的建造物群保存地区条例第3条に基づき保存計画が定められている
「産寧坂」は、「三年坂」とも称される
【産寧坂保存地区の経緯】
平安京以前からの歴史があり、
清水寺、
法観寺、
祇園社(八坂神社)などの門前町として始まる
江戸時代後半以降
社寺を巡る道に沿って市街地が形成される
産寧坂の下にある
京町家数件に、
江戸時代の建物が残る
明治時代・大正時代
市街地が拡大され、現在の町並みが形成される
ほとんどの建物が明治時代以降のもの
石塀小路一帯が、貸家経営を目的とする宅地開発が行われてきた
【産寧坂保存地区の特徴】
外観のまとまり、地形の変化などにより5つの区域に分けられる
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産寧坂から
二寧坂までの区域>
江戸時代から明治時代にかけての建築である1階部分を店舗とする「むしこ造町家」や、
明治時代の「本2階建
町家」が軒をつらね
道に面して門と塀のある和風住宅が点在している
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二寧坂から石段を降りて
京都霊山護国神社までの区域>
大正時代の数寄屋風の「変形町家」が多く軒をつらねている
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二寧坂から八坂ノ塔を経て
高台寺表門までの地区>
むしこ造り町家、本2階建
町家、和風邸宅、社寺建造物などが八坂ノ塔を中心に混在している
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高台寺表門から
円山公園までの区域>
高台寺塔頭群とその土塀が緑の中につらなり、
茶室建築の手法を取り入れた数寄屋風の茶店や、道に面して門と塀のある和風邸宅が建ち並んでいる
門前を南北に走る石畳の道は「
ねねの道」と称される
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石塀小路に面する区域>
下河原通と
高台寺北門通を結ぶ路地(
石塀小路)
連続する石畳や石塀、石垣は、明治時代の和風住宅群と共に、
大正時代初期の町並みの面影をよく残している
石畳の路地に沿って、前庭と連続する石塀や屋根小壁付板塀などを持つ2階建ての和風住宅が建ち並んでいる
【産寧坂保存地区へのアクセス】
市バス 東山安井 徒歩約5分
市バス
五条坂 徒歩約5分
【京都検定 第1回2級】
【京都検定 第21回2級】
【京都検定 第2回1級】
【京都検定 第8回1級】