古事記(こじき)は、日本最古の歴史書とされる
奈良時代に、臣下(しんか)の太安萬侶(おほのやすまろ)により撰録され、元明天皇に献上された
日本国土の創生や、皇室や国家の起源に関する神話的な話と、初代天皇から第33代天皇までの帝紀的な話がまとめられている
原本は存在しないが、後世の写本が残されている
上巻・中巻・下巻の全3巻
<上巻(かみつまき)>
序文として、撰者である太朝臣安万侶が元明天皇に奏上する形式で、古事記の撰録の説明が記されている
神代における天地の始まりから、日本国土の創生、国家や皇室の起源に関する神話的な話が記されている
<中巻(なかつまき)>
初代 神武天皇から応神天皇までの后妃・皇子・皇女、皇居、治世年数・崩御・陵墓地、その治世の出来事などについて記されている
<下巻(しもつまき)>
仁徳天皇から推古天皇までの后妃・皇子・皇女、皇居、治世年数・崩御・陵墓地、その治世の出来事などについて記されている
<古事記上巻并序>
著者 太安萬侶(おほのやすまろ)による「古事記」の内容の要約
第40代 天武天皇の事蹟と、「古事記」編纂の由来
第43代 元明天皇による「古事記」編纂の勅命と、「古事記」の編纂
<別天神五柱>
<神世七代>
<伊邪那岐命と伊邪那美命>
国土の修理国成
二神の神婚
二神の国生み
二神の神生み
火神迦具土神
黄泉国
禊祓と神々の生成
三貴子の誕生
建速須佐之男命の哭泣
<天照大御神と須佐之男命>
須佐之男命の神やらひ
天照大御神と須佐之男命の誓約
須佐之男命の天津罪
天の岩屋戸
五穀の起源
八岐大蛇退治
須佐之男命の神裔
<大国主命>
稲羽の素菟
八十神の迫害
根の国訪問
八千矛神の妻問
須勢理毘売の嫉妬
大国主命の神裔
大国主命の国作り
大年神の神裔
<葦原中国の平定>
天菩比神
天若日子
阿遅志貴高日子根神
建御雷神
事代主神の帰服
建御名方神の服従
<大国主神の国譲り>
<邇邇芸命>
邇邇芸命の誕生
猿田毘古神の登場
天孫降臨(てんそんこうりん)
猿田毘古神と天宇受賣命
木花佐久夜毘売
<海幸彦と山幸彦>
海佐知毘古と山佐知毘古
海神宮の訪問
塩盈珠と塩乾珠
豊玉毘売命
鵜葺草葺不合命の誕生
<神倭伊波礼毘古命(かんやまといわれびこのみこと)神武天皇>
東遷
布都御魂(ふつみたま)と八咫烏(やたがらす)
五瀬命
熊野より大和へ
久米歌
伊須気余理比売(いすけよりひめ)
当芸志美美命(たぎしみみのみこと)の反逆
<神沼河耳命(かんぬなかわみみのみこと)綏靖天皇>
<師木津日子玉手見命(しきつひこたまてみのみこと)安寧天皇>
<大倭日子鍬友命(おおやまとひこすきとものみこと)懿徳天皇>
<御真津日子可恵志泥命(みまつひこかえしねのみこと)孝昭天皇>
<大倭帯日子国押人命(おおやまとたらしひこくにおしひとのみこと)孝安天皇>
<大倭根子日子賦斗迩命(おおやまとねこひこふとにのみこと)孝霊天皇>
<大倭根子日子国玖琉命(おおやまとねこひこくにくるのみこと)孝元天皇>
<若倭根子日子毘々命(わかやまとねこひこおおびびのみこと)開化天皇>
<御真木入日子印恵命(みまきいりひこいにえのみこと)崇神天皇>
后妃(こうひ)と御子(みこ)
三輪山(みわやま)の大物主神
建波邇安王(たけはにやすのみこ)の反逆
初国知らしし天皇
<伊久米伊理毘古伊佐知命(いくめいりびこいさちのみこと)垂仁天皇>
后妃と御子
沙本毘古(さほびこ)と沙本毘売(さほびめ)
本牟田智和気王(ほむちわけのみこ)
円野比売(まとのひめ)
時じくの香(かく)の木の実
<大帯日子於斯呂和気天皇(おおたらしひこおおしろわけのすめらみこ)景行天皇>
后妃と御子
倭建命(やまとたけるのみこと)の熊襲征伐
出雲建(いずもたける)討伐
倭建命の東国征討
美夜受比売(みやずひめ)
思国歌
八尋白智鳥(やひろしろちどり)
倭建命の子孫
<若帯日子天皇(わかたらしひこのすめらみこと)成務天皇>
<帯中日子天皇(たらしなかつひこのすめらみこと)仲哀天皇>
后妃と御子
神功皇后の神がかり
皇后の新羅遠征
香坂王(かごさかのみこ)と忍熊王(おしくまのみこ)の反逆
気比大神(けひのおおかみ)
酒楽(さけくら)の歌
<品陀和気命(はんだわけのみこと)応神天皇>
后妃と御子
大山守命(おおやまもりのみこと)と大雀命(おおさざきのみこと)
矢河枝比売(やかはえひめ)
長髪比売(かみながひめ)
国栖(くず)の歌
百済の朝貢
大山守命の反逆
天之日矛(あめのひほこ)の渡来
秋山の下氷壮夫(したひおとこ)と春山の霞壮夫(かすみおとこ)
天皇の子孫
<大雀命(おおさざきのみこと)仁徳天皇>
后妃と御子
吉備の黒日売(くろひめ)
八田若郎女(やたのわきいらつめ)と石之日売(いはのひめ)
速総別王(はやぶさわけのきみ)と女鳥王(めどりのきみ)
雁(かり)の卵(こ)
枯野という船
<伊邪本若気王(いざほわけのみこ)履中天皇>
墨江中王(すみのえのなかつのきみ)の反逆
水歯別王(みづはわけのきみ)と曾婆可理(そばかり)
<水歯別命(みずはわけのみこと)反正天皇>
<男浅津間若子宿迩王(おさつまわくごのすくねのみこ)允恭天皇>
后妃と御子
氏姓の制定
軽太子(かるのひつぎのみこ)と軽大郎女(かるのおほいらつめ)
<穴穂御子(あなほのみこ)安康天皇>
大日下王(おおくさかのきみ)と根臣(ねのおみ)
目弱王(まよわのきみ)の変、眉輪王の変
市辺之忍歯王(いちのべのおしはのきみ)
<大長谷若建命(おおはつせわかたけのみこと)雄略天皇>
后妃と御子
若日下部王(わかくさかべのきみ)
赤猪子(あかいこ)
吉野宮
葛城(かづらき)の一言主大神(ひとことぬしのおおかみ)
袁努比売(をどひめ)、三重の采女(うねめ)
<白髪大倭根子命(しらかのおおやまと)清寧天皇>
志自牟(しじむ)の新室楽(にひむろうたげ)
歌垣(うたがき)
<石巣別命(いわすわけのみこと)顕宗天皇>
置目老女
御陵(みささぎ)の土
<意富迩王(おおけのみこ)仁賢天皇>
<小長谷若雀命(おはつせのわかさざきのみこと)武烈天皇>
<袁本矛命(おほどのみこと)継体天皇>
<広国押建金日王(ひろくにおしたけかなひのみこ)安閑天皇>
<建小広国押楯命(たけおひろくにおしたてのみこと)宣化天皇>
<天国押波琉岐広庭天皇(あめくにおしはるきひろにわのすめらみこ)欽明天皇>
<沼名倉太玉敷命(ぬなくらふとたましきのみこと)敏達天皇>
<橘豊日王(たちばなのとよひのみこ)用明天皇>
<長谷部若雀天皇(はつせべのわかさざきのすめらみこと)崇峻天皇>
<豊御食炊屋比売命(とよみけかしきやひめのみこと)推古天皇>