日本においては、
5世紀から6世紀頃、仏教・儒教・暦法などともに伝わり、
律令により陰陽寮という役所が設置された
その後、道教が取り入れられて、陰陽道と日本独自に発展した
「十干」は、次の10種類の総称
甲(こう)・乙(おつ)・丙(へい)・丁(てい)・戊(ぼ)・
己(き)・庚(こう)・辛(しん)・壬(じん)・癸(き)
陰陽五行説では、
五行の5つ「木(もく)・火(か)・土(ど)・金(こん)・水(すい)」に、
それぞれ陰陽の2つ「兄(え)(陽)・弟(と)(陰)」が結びつく
十干と陰陽五行の関係
甲(きのえ)(木の陽) 乙(きのと)(木の陰)
丙(ひのえ)(火の陽) 丁(ひのと)(火の陰)
戊(つちのえ)(土の陽) 己(つちのと)(土の陰)
庚(かのえ)(金の陽) 辛(かのと)(金の陰)
壬(みずのえ)(水の陽) 癸(みずのと)(水の陰)
「干支(えと)」の語源は、陰陽説の「兄(え)(陽)」と、「弟(と)(陰)」による
子(ね)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う)・辰(たつ)・巳(み)・
午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(い)
十二支の陰陽は、子(ね)から数えて、奇数番目が「陽」、偶数番目が「陰」
十干と十二支との 陽と陽・陰と陰の組み合わせ
甲子(きのえね)・甲寅(きのえとら)・甲辰(きのえたつ)・・
乙丑(きのとうし)・乙卯(きのとう)・乙巳(きのとみ)・・
10干×12支/2(陰陽どちらか)=60通りとなる
四季を五行にあてはめると、
春が「木」、夏が「火」、秋が「金」、冬は「水」
月にあてはめたとき、各季節の最後の月が「土」となる
春 二月・寅・木 三月・卯・木 四月・辰・土
夏 五月・巳・火 六月・午・火 七月・未・土
秋 八月・申・金 九月・酉・金 十月・戌・土
冬 十一月・亥・水 十二月・子・水 一月・丑・土
一年の始まりは、立春
月の始まりは、月の前半に来る十二の節で、おおむね5〜8日
立春 2月4日頃 啓蟄 3月6日頃 清明 4月5日頃
立夏 5月5日頃 芒種 6月6日頃 小暑 7月7日頃
立秋 8月7日頃 白露 9月8日頃 寒露 10月8日頃
立冬 11月7日頃 大雪 12月7日頃 小寒 1月5日頃