正式名称:世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約
1972年のユネスコ総会(国連教育科学文化機関総会)で採択される
1975年に発行する
<文化遺産>
すぐれた普遍的価値をもつ建築物や遺跡など
<自然遺産>
すぐれた価値をもつ地形や生物、景観をなどもつ地域
<複合遺産>
文化と自然の両方を兼ね備えるもの
<危機遺産>
後世に残すことが難しくなっているもの
<負の世界遺産>
戦争や人種差別など人類の犯した罪を証明するような物件
1960年代
エジプトでナイル川流域にアスワン・ハイ・ダムの建設計画が持ち上がり、
ユネスコが、ヌビア遺跡内のアブ・シンベル神殿などの水没遺跡救済キャンペーンを開始
これを契機に、開発から歴史的価値のある遺跡、建築物、自然等を国際的な組織運営で守ろうという機運が生まれる
1972年11月16日
ユネスコのパリ本部で開催された第17回ユネスコ総会で世界遺産条約が満場一致で成立
1973年
アメリカ合衆国が第1番目に批准する
1975年
20ヶ国が条約締結し、正式に発効する
1978年
アメリカのイエローストーンや、ガラパゴス諸島など12件(自然遺産4、文化遺産8)が第1号の世界遺産リストに登録される
1992年
日本が、先進国では最後に世界遺産条約を批准し126番目の加盟国となる
1994年(皇紀2654)平成6年
平安建都千二百年記念の年に、京都府京都市・宇治市、滋賀県大津市に存在する17件の社寺、城が、
「古都京都の文化財(こときょうとのぶんかざい)」として、ユネスコの世界遺産(文化遺産)として登録される
人類が創造した傑作
人類の建築、技術、記念碑的芸術、町並み、景観デザインの発展に関し重要なもの
文化的伝統や文明の、貴重な証拠となるもの
人類の歴史上の時代を例証する、建造物、建築物群、技術の集積、景観の遺構
回復困難な変化の影響下で損傷されやすい状況にある文化や伝統的集落など
普遍的な意義を有する出来事、現存する伝統、思想、信仰、芸術的、文学的作品など
世界遺産に認定された地域は、現状維持が義務とされる
途上国では、保護、保存に必要な資金や技術の国際援助が受けやすくなる