朱雀天皇(すざくてんのう)は、平安時代中期の第61代天皇
富士山の噴火や、地震・洪水などの災害・変異が多かった
東国で平将門の乱、西国で藤原純友の乱(承平・天慶の乱)が起った
<由岐神社>
朱雀天皇の勅詔で、内裏に祀っていた由岐明神を、内裏の北方にあたる鞍馬に遷宮され、北方鎮護とされる
御遷宮では、鴨川に生えていた葦で松明が作られ、道々には篝火を焚き、神道具を先頭に長さ10町(1km)の行列になる
国家的一大儀式により勧請される
鞍馬の住民がこれに感激し篝火(かがり火)を持って神霊を迎えたことが鞍馬の火祭の由来となる
<吉祥院天満宮>
朱雀天皇の勅命により、自ら菅原道真の幼少像を刻み、社殿を築き、菅原道真の霊を祀り、最初の天満宮を創建される
朱雀天皇より神領2000石、加賀2庄、御朱印料、祭料1000石が寄進される
<石清水八幡宮>
朱雀天皇により、承平天慶の乱の平定のお礼の祭事として、石清水臨時祭が始められる
<佛陀寺>
朱雀上皇が、父親 醍醐天皇の菩提を弔うために日蔵道賢上人を戒師として落師し、法諱「佛陀寿」と号して
朱雀大路の仙洞朱雀院において仏事を行われた
村上天皇が、兄 朱雀上皇の仙洞御所朱雀院を寺院に改め、遺志をついで別院大蔵院を建立し、
朱雀上皇の法号「仏陀寿」にちなんで「佛陀寺」と称した
<安祥院>
朱雀天皇の勅願により乙訓郡大藪郷(現在の南区久世大藪町)に創建される
<佛陀寺>
朱雀天皇・村上天皇を開基とする勅願寺だった
<醍醐寺>
真如三昧耶堂が、朱雀天皇の御願により、法華三昧堂として創建される
<御陵(みささぎ)>
醍醐陵(だいごのみささぎ)(伏見区醍醐御陵東裏町)
宮内庁上の形式:円丘
北西にある父親 醍醐天皇の山科陵から近く、
醍醐天皇陵を「上ノ御陵」、朱雀天皇陵を「下ノ御陵」と称された
<源氏物語>
登場人物は全て架空だが、朱雀院と冷泉院だけが実名として登場する
源氏物語の朱雀帝は、2番目の帝
桐壺帝の第一皇子で東宮、母は弘徽殿女御、主人公の光源氏より3歳上の異母兄
桐壺帝から譲位され24歳で即位する