天皇（てんのう）（Tennou）
【天皇の呼称】
＜今上天皇（きんじょうてんのう）＞＜当今の帝（とうぎんのみかど）＞
現在、在位している天皇
＜上皇＞＜太上天皇（だいじょうてんのう）＞
今上天皇が、皇太子などの後継者に譲位し退位された場合の呼称
光格天皇が仁孝天皇に譲位して以後には、上皇になった天皇は誰もいない
＜法皇＞
今上天皇が、出家された場合の呼称
＜親王（しんのう）＞
親王宣下をうけた男子の皇族の呼称
親王宣下を受けないと天皇の子供、兄弟でも「親王」を名乗れなかった
＜内親王（ないしんのう）＞
親王宣下をうけた女子の皇族の呼称
天皇の子（皇太子の姉妹）の皇女（こうじょ）、天皇の姉妹、天皇の孫の女子が内親王に相当する
＜法親王（ほうしんのう）＞
親王宣下をうけた男子の皇族が出家した場合の呼称
＜大行天皇（たいこうてんのう）＞
崩御（死去）されて追号が定められるまでの間の呼称
【経緯】
古代では、天皇に当たる地位を大王（おおきみ）と呼ばれる
平安時代以降は、「みかど（御門、帝）」と称される
本来「みかど」は天皇の居所また朝廷を示す言葉
明治時代以降に、「天皇」と称することが正式になる
また現在の皇室典範には、退位に関する規定が設けらておらず、
天皇の崩御（死去）によって皇嗣が即位すると定められているため、
制度上、上皇、法皇が存在することはない
