同志社大学(どうししゃだいがく)は、私立大学
明治六大教育家の一人 新島襄により創立された同志社英学校が由来
校名は「志を同じくする者が集まって創る結社」という意味
今出川校地・京田辺校地を中心として、12学部12研究科がある
キリスト教プロテスタント系の大学であるが、キリスト教伝道を主たる目的とせず、珍しい神学部もある
同志社教育の原点は「良心」
「一国の良心」ともいうべき人物を養成するために同志社による教育が始められた
<キリスト教主義>
精神と品行を陶冶する活力を身につけ、知識の修得だけでなく、良心の涵養を促す
<自由主義>
自ら行動する力を育み、一人ひとりに自分の可能性を気づかせる
<国際主義>
外国語を話せるだけでなく、異なる価値観を受け入れ、そこから「何か」を見出せる人を育む
<良心碑>
同志社教育の原点を示した石碑
正門を入ったところや、日米のキャンパスに9基、立てられている
「良心之全身ニ充満シタル丈夫ノ起リ来ラン事ヲ」
1889年(皇紀2549)明治22年11月23日
新島襄が療養に励む東京から、同志社普通学校5年生の横田安止に送った手紙の一節
原文は「良心之全身ニ充満シタル丈夫ノ起リ来ラン事ヲ望テ止マサルナリ」
自筆の書体を拡大して刻まれている
<今出川校地>
京都市上京区今出川通烏丸東入玄武町
<新町校地>
京都市上京区新町通今出川上ル
<室町校地(寒梅館)>
京都市上京区烏丸通上立売下ル御所八幡町
<京田辺校地>
京田辺市多々羅都谷
<学研都市キャンパス>
木津川市木津川台
<多々羅キャンパス>
京田辺市多々羅西平川原
<大阪サテライト>
大阪市北区梅田
<東京オフィス>
東京都千代田区大手町
<神学部>
<文学部>
<社会学部>
<法学部>
<経済学部>
<商学部>
<政策学部>
<文化情報学部>
<理工学部>
<生命医科学部>
<スポーツ健康科学部>
<心理学部>
<神学研究科>
<文学研究科>
<社会学研究科>
<法学研究科>
<経済学研究科>
<商学研究科>
<工学研究科>
<アメリカ研究科>
<総合政策科学研究科>
<司法研究科>
<ビジネス研究科>
<生命医科学研究科>
<心理学研究科>
<同志社アーモスト館(重要文化財)>
1932年(皇紀2592)昭和7年の建立
宣教師で来日した建築家 ウィリアム・メレル・ヴォーリズの設計
新島襄の母校 アーモスト大学と同志社大学との交流のシンボルとして建てられる
ニューイングランド・ジョージアン様式、構造は鉄筋コンクリート、外壁は赤煉瓦
4本の煙突とマンサード屋根
<ハリス理化学館(重要文化財)>
1890年(皇紀2550)明治23年
イギリス人 アレクサンダー・ネルソン・ハンセル
イギリス風の外観、煉瓦造り2階建て、東北隅実験室付、桟瓦葺
<啓明館((けいめいかん))(登録有形文化財)>
1920年(皇紀2580)大正9年の建立
設計は、ウィリアム・メレル・ヴォーリズ
煉瓦造4階建
<彰栄館(重要文化財)>
1884年(皇紀2544)明治17年の建立
アメリカ海外伝道協会派遣宣教師で教師でもあったアメリカ人 ダニエル・クロスビ・グリ−ンの設計
煉瓦造り2階建て、桟瓦葺、鉄板葺、東面塔屋、南面玄関ポーチ付
ゴシック様式で京都市内に残る煉瓦造建築の最古の遺構
<クラ−ク記念館(重要文化財)>
1893年(皇紀2553)明治26年の建立
アメリカ人クラ−ク夫人の寄付により、「官庁集中計画」のために来日したドイツ人R・ゼ−ルが設計
施工は京都の棟梁 小嶋佐兵衛
神学館として建築され、煉瓦造2階建て、桟瓦葺、西南隅塔屋付、銅板葺
2階の北側が礼拝堂として使用された
ドイツ風のネオ・ゴシック様式で、八角の塔屋が設けられている
<有終館(重要文化財)>
1887年(皇紀2547)明治20年の建立
アメリカ海外伝道協会派遣宣教師で教師でもあったアメリカ人 ダニエル・クロスビ・グリ−ンの設計
煉瓦造2階建、地下一階、桟瓦葺、建物を上から見ると十字の形になっている
書籍館として、当時としては日本最大の学校図書館だった
1922年(皇紀2582)大正11年
図書館としての役割を終え、その時の総長 海老名弾正が「有終館」と名付けた
<致遠館(ちえんかん)>
1916年(皇紀2576)大正5年3月の建立
入口に、命名者 徳富蘇峰による扁額が掲げられている
<新島遺品庫>
設計は、ウィリアム・メレル・ヴォーリズ
煉瓦造り平屋、大小2部屋からなる
新島襄関連の書簡、日記、ノート類、説教・演説草稿、公務記録・文書、軸物、絵画などや同志社関係資料、約6000点が収蔵されている
<礼拝堂(重要文化財)>
1886年(皇紀2546)明治19年の建立
アメリカ海外伝道協会派遣宣教師で教師でもあったアメリカ人 ダニエル・クロスビ・グリ−ンの設計
煉瓦造り一階建、一部中二階、地下室付、鉄板葺
アメリカンゴシック様式で同志社のシンボル的な存在
<ゆかりの書籍>
デビット・ゾペティ著「いちげんさん」
同志社大学に留学した主人公が盲目の女性を好きになる恋愛小説
<山本覚馬>
新島襄と知り合い、山本覚馬が所有していた薩摩藩邸跡の広大な土地(約6000坪)を提供し、そこに同志社英学校を創設した
また、自宅では政治学・経済学を講義した
新島襄は、山本覚馬の妹 八重と結婚する
<若王子山>
創立者 新島襄や妻 八重、同志社に関わった人たちが葬られている「同志社墓地」がある