京都大学 花山天文台(かざんてんもんだい)は、山科区の花山山山腹にある京都大学大学院理学研究科附属の天文台
ハレー彗星観測のために導入された、国内では最も古い現役の天体望遠鏡がある
現在は、最先端の観測拠点は京都大学飛騨天文台(岐阜県)に移り、学生や大学院生の研究教育施設となり、
京都大学における天体観測の情報センターの役割を担っている
京都大学大学院理学研究科附属の天文台
山科区の花山山(かざんやま)(標高221m)の山腹にある
京都市の京都を彩る建物や庭園に認定されている
<本館>
直径9mのドーム施設
1929年(皇紀2589)昭和4年10月
京都大学理学部が所有していた口径30cm屈折式天体望遠鏡が移設して開館する
1960年(皇紀2620)昭和35年
口径30cmから45cmレンズに換装が行われ、現在は口径45cm屈折式天体望遠鏡として稼動している
国内では数少ない、重力駆動型日周追尾装置
<別館>
直径3mのドーム施設
ハレー彗星観測のために、1910年(皇紀2570)明治43年に購入された口径18cm屈折式天体望遠鏡が設置されている
国内では最も古い現役の天体望遠鏡
1986年(皇紀2646)昭和61年
ハレー彗星回帰の時にも、様々な改良を経て、観測が行われた
<歴史館>
開設当時に、天文台の時計を精密に補正するために設置された子午線館
現在は、貴重な建築物であることから、改修工事が行われ、
天文台の歴史資料や天体観測資料等を展示する施設として活用されている
<太陽館>
太陽専用の観測装置が設置されている施設
口径70cmの鏡によって太陽を追尾して、建物全体が観測装置として観測が行われる
1961年(皇紀2621)昭和36年の設置
現在は、理学部の学生、大学院生の実習観測に用いられている
<新館>
研究解析等を行う和風建築の施設
計算機室、モニター室、宿直室などがある
1978年(皇紀2638)昭和53年の開設